A邸(栃木県宇都宮市)
2002・09・14 A様より、建築相談メールをいただきました。
敷地現況・おおまかなご要望等を伺い、ラフスケッチ(プランニン
グ)を開始。
2階LDK案とコートハウス案のどちらにしようか、散々迷いまし
たが、コスト面とプライバシーを考慮して最終的にコートハウス
案に絞りました。
もし、眺望さえ良かったならば間違いなく2階LDKにしたと思う
のですが…。でも、この場所は絶対コートハウスだ、と何度も自分
自身に言い聞かせました。
2002・09・27 ラフスケッチ完成。
A様にラフスケッチを郵送、ご検討いただきました。
ほぼ当初のプランニングで基本的な変更もなく、メールで詳細を詰
めるという作業に入りました。
ラフスケッチ郵送後に立面図を検討しながら、再度プランを修正。
図面をCAD化してからは図面修正が楽しくなりましたねー。
手書きの頃に比べると、まさに天国と地獄でしょう。
2002・10・05 A様、ご来所。
ラフスケッチ第1次修正案と、1/100の模型を提示。
再び詳細を詰めました。
実際にお会いして、住まいに関する考え方やプランの修正、その他
いろいろお伺いしました。
予算面を考えると勾配屋根にした方が有利かな、と脳裏をよぎり
ました。しかし、空間的にはどうか…。
しばらく、勾配屋根を検討することにしました。
2002・10・24 建築予定地の現況調査に伺いました。
思ったより明るく圧迫感のない敷地に、大きなプランの変更の
必要性がないことが判明。
それと、懸案だった勾配屋根案はこじんまりとした空間になりそ
うなのでペケとしました。
ラフスケッチ第2次修正案と、第2次模型の作成開始。
2002・11.03 A様宅へ、ラフスケッチ第2次修正案と第2次模型を持参し打ち合わ
せ。ボックスタイプの模型を大変気に入って下さいました。
やはり、勾配屋根案にしなくて良かった。ホッとしました。
残された課題はコスト問題。
いかに、ローコストで質の高い住宅にすることが可能か。
2002・11・09 設計契約を交わしました。
基本設計及び実施設計開始。
- 敷地の三方が近隣建物に囲われているので、日照・通風とプライバシーの確保がコンセプトの中心となっています。
- 建物形式は外側に閉じて内側に開いたコートハウスとしました。3つのブロックに囲われた中央部にウッドデッキの張られた半屋外空間のコートを設けました。
- 居間・食堂は開放的な吹抜け空間となっていて、ロフト感覚の2階子供室と繋がっています。さらに、コート、キッチン、寝室と繋がってワンルーム感覚の空間になります。
プロローグ
最終案模型
一級建築士事務所 島田博一建築設計室
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