Y邸工事監理日記


2003/09/06          地縄張り立会
  実施設計を完了して見積り合わせ、工事請負契約を交わしていよいよ工事開始です。本日は施主さんと共に地縄張りの立会いです。北側斜線 がかかってくるので、隣地からの離れは数cm 単位の調整が必要でした。それにしても、地縄 の段 階でかなり大きなボリュームとなっています。「こ の部分が中庭になって、あそこが・・・」と ご説明。 ・・でも、まだ実感はでてこないかも?
2003/09/11            杭打開始
  サウンディング試験の結果、杭打ちが必要な地盤と判明。工事費のコストアップになりますが建物の安全には代えられません。8m鋼管杭を75セット打ち込みます。打ち込むというより押し込むといったほうが正確でしょうか。地中にガラがないことを祈って、ひたすら杭打ちを眺めていました。
それにしても、残暑の厳しい1日でした。
2003/09/11        杭打ちはどんな方法で?
今回の杭打ちはNPパック工法です。
PSD-R杭施工機を用いてパックパイル(鋼管杭)を回転チャックにて保持し、回転運動を与え地中に圧密貫入させ支持力を得る工法です。このような閑静な住宅街で施工する場合には、施工が容易で騒音の少ないことが最大のメリットです。杭打ちは無事終了。
2003/09/18            杭頭処理
杭打終了後に鋼製キャップで杭頭処理をしました。写真中央の円筒状のキャップです。2日間で75セットの杭工事完了。このところ夏日が続いてます。いやー暑い!!・・・職人さんご苦労様です。
2003/09/18            割栗地業
杭工事完了後に割栗地業の開始です。鉄筋コンクリートベタ基礎なので鋤取り程度に根切りを行い割栗石を敷き込みます。割栗石の上に目潰し砂利を入れます。そして、基礎の耐圧版下すべてに敷き込んだらランマーで突き固めます。
2003/09/26         捨コンクリート打設
地中隠蔽部分の給排水設備配管も完了して、本日は捨コンクリートの打設です。捨コンクリートは建物の強度には直接関係ないのですが、正確な建物墨出しには必要な工程です。来週から基礎の配筋が始まります。このところ雨模様の天気が続き工程の遅れが心配されましたが、無事捨コン打設終了したのでホッとしています。
2003/10/03            基礎配筋(1)
コンクリートベタ基礎の配筋です。配筋ピッチとかぶり厚さをチェック。床下換気口と通気口の設置位置を確認しました。・・・静かです。住宅街とはいえかなり閑静な場所です。工事中の騒音が近隣の皆様にご迷惑かけないように、休日・祭日は当然工事お休みとしています。
2003/10/03            基礎配筋(2)
基礎配筋で特に注意することはコーナ部と開口部の鉄筋補強です。住宅金融公庫ですでにおなじみですが、これがなかなか徹底されないのです。ちょっと気を抜いてしまうのでしょうか?本工事はそのような手抜きはなく、しっかりと仕様書通リの補強をしています。
2003/10/04          コンクリート打設
ベース耐圧盤のコンクリート打設です。ミキサー車から直接コンクリートを流し込みます。慎重にスピーディーに行います。コンクリートの強度は水セメント比や骨材の調合・割合で決定できますが、現場サイドではむしろ流し込む作業性に関心がもたれます。スランプ値というコンクリートの柔らかさを示す指標を参考にします。通常スランプ18cmです。
2003/10/15            型枠解体
コンクリート打設から型枠存置期間3日以上を経て型枠解体です。コンクリート表面の仕上がり状態を確認しました。床下換気口廻りに若干のジャンカがあるので早急に補修です。コンクリート打設時には、開口部の入り隅下部を特に入念に施工する必要があります。
2003/10/15           基礎立上り完了
昨日の雨がベース耐圧盤面に残っています。でも、水抜きを設けていますので心配ありません。ホールダウンアンカーの設置位置と基礎幅、立上り高さを確認しました。これで基礎工事は完了です。来週からいよいよ建方開始です。建物規模が大きいので3日間の予定です。
2003/10/18           土台取付け
基礎に土台を取付けています。4寸角の加圧式防蟻・防虫処理を施した土台です。基礎に埋め込まれたアンカーボルトで緊結します。本日は久々にクライアントさんと打合せです。設計段階では充分に楽しんで頂いたので、これからの工事が楽しみだとおっしゃっていました。さあ、建方の準備は整いました。明後日に建方です。
2003/10/21             建方(1)
建方は20日と21日の2日間で行いました。両日ともお天気に恵まれて作業も順調に進みました。2世帯分の木材がクレーンで運ばれ順序よく組まれていきます。隣の空地を借りる事が出来たので、クレーン操作も楽で作業効率も上がりました。
2003/10/21             建方(2)
21日の午後には母屋・棟も上がり上棟しました。柱と梁を接続金物で固定し、垂木を掛けて野地板取付けへ・・・2世帯住宅なのでかなり大きくなることは予想していましたが、上棟したボリュームには圧倒されました。隣地は空地が多いのでどの方向からも建物が見えますが・・・でも、個人住宅に見えるかなぁ?
2003/10/21             建方(3)
梁の上に野地板で使用するコンパネが載っています。垂木を掛けてから取付けます。・・・明日は上棟式を予定しているんですが、天気予報は雨。今日中に野地板完了といきたいもんですが・・・結局、親世帯の野地板までで作業終了となりました。明日、天気になることを祈りつつ帰宅。
2003/10/25             軸組(1)
上棟式はあいにく雨模様でしたが、業者さんにテントを張ってもらって楽しく歓談できました。「雨降って地固まる」・・かなぁ。野地板が完了し、筋違いもほとんど入れ終わって金物補強の作業中です。本日は打合せが長引いてもうこんな時間に。ただいま、5時少し前です。
2003/10/25             軸組(2)
日が短くなりましたねぇ!暗くなってきたので現場では照明を点灯して、もう一頑張り。照明の灯りで軸組みが浮き上がってきます。美しい!いつも思うんですが、軸組みのスケルトン状態の美しさには感激します。ワタシだけかなぁ?このままガラスでくるんでしまったら面白いでしょうねぇ。
2003/10/25             軸組(3)
軸組みをガラスで囲ってしまうアイディア。メモしておきましょう。いつの日か形になるのを夢みながら・・・建物に目を移すと、軸組みが先程よりもくっきりはっきり浮かんでいます。この光景も今日限り。明日からは足場に工事用シートを張ってしまうので建物は見えなくなります。・・・残念!でも安全第一ですよね。
2003/10/25             夕焼け
そんなことを思いながら建物を廻ると、美しい夕焼け。このところ忙しく動きまわっていたので、空など見上げたこともなかったなぁ。・・・しばらく夕焼けに見とれてました。建物の軸組みに透けて見える夕焼け雲・・・なんと、幻想的な光景!大自然に感謝!そして、クライアントさんに感謝!
2003/10/29           足場と防護ネット
建物は足場と防護ネットで囲われ軸組みは見られなくなりました。屋根はルーフィングが完了し、ガルバリウム鋼板の瓦棒葺きの工程に入っていきます。そして、この建物の特徴の一つとなっているソーラーパネル(エコノルーフ)の施工となります。現場監督さん、エコノルーフ担当技術者の方と詳細に打合せを行いました。
2003/10/29             軸組完了
柱と土台、梁、筋違いを補強金物で固定し、さらに間柱を立てて軸組みをほぼ完了しました。次に1階床組みと2階根太の取付けとなります。昼間は汗をかくほど暖かいのに4時を過ぎると寒くなってきました。そういえば、今週末頃に日光・中禅寺湖で紅葉が見頃とか?連休にもなっているので混み合うだろうなぁ。アルミサッシの打合せを次週に予定して帰社しました。
2003/11/04            屋根工事開始
屋根はガルバリウム鋼板(ブラック)瓦棒葺きです。西側の平家部分から葺き始めました。南側の屋根はエコノルーフというソーラー発電用のパネルを全面に施工します。そして、ここで供給した電力を利用したオール電化方式を採用しました。日照時間の多い時には東電へ売電できるとか・・・
2003/11/10          ソーラーパネル(1)
屋根全面を覆った太陽電池屋根材のソーラーパネルです。京セラのエコノルーフという屋根を葺かずに直接ソーラーパネルを施工できるパネルです。屋根材を省くので屋根置型より薄く、自然な納まりの屋根に見えます。・・・ただし、このタイプのソーラーパネルは新築の屋根向きですよ。建物設計段階で計画しなければなりません。
2003/11/10          ソーラーパネル(2)
前面道路から見ると、ソーラーパネルそのものが屋根になっているのがわかります。屋根上に載せる置型に比べてスマートですよね。「厚みがなくては屋根じゃない!」って言っているのは誰ですか!?・・・お寺やお城の屋根とは違うんですよ!住宅では権威や象徴としての屋根は悪趣味になりますよね。
2003/11/20            外壁下地
数日前に木枯らしが吹きました。冬の訪れ?・・・朝晩たいへん寒くなりましたねぇ。現場では寒さしのぎに外壁廻りを囲いました。下地材のタイベックと構造用合板を張ったところです。外観のボリュームもはっきりしてきました。内部も外壁区画ができたので空間の拡がりが分かりやすくなりました。
2003/11/20              床組み
1階床組みの大引きと根太を組んだところです。施工の楽な鋼製束で大引きを受けています。床材を張る前に床下配管の真っ只中。・・・そうそう、本日の打合せは主に電気設備と衛生設備でした。オール電化ということでエコキュ-トとソーラー発電、LANとエアコンの隠蔽配管、インターホンとホームシアター設備などを打合せしました。
2003/11/27          1階床下配管完了
木工事はあまり進んでいないようですが、給排水の床下配管は完了していました。アルミサッシの現場搬入はもうしばらくしてから・・・アルマイトシルバーは時間がかかるとか。セミオーダーになってしまうんです。住宅ではほとんどカラーサッシですからね。・・・でも、ガルバリウムやラムダにはカラーサッシは似合わないのです。
2003/12/06        アルミサッシ取付け(1)
アルマイトシルバーのアルミサッシの取付けです。発注から約3週間程経ちましたが、セミオーダーということで仕方ないのか。・・・メーカーさんもシルバーに対応できる柔軟な頭脳と処置が欲しいですね。外壁材もガルバリウム鋼板などのシルバーが流行ってきているんですよ!?取り残されますよ!
2003/12/06        アルミサッシ取付け(2)
・・・そうそう、ステインシルバーなるものがありますが、傾けるとアンバー色になります。・・・シルバー色外壁には似合いません。使用できません。もっとも、設計事務所よりもメーカーハウス向けのかわゆいサッシを狙っているのか?・・・なんとも、設計者とのズレが大きすぎます。
2003/12/12         ケイカル板下地完了
外壁下地のケイカル板の取り付けが終了し、引続きアルミサッシの取り付け作業も完了です。作業は先週末から格段に進みました。大工さんが5人に増員されて、親世帯と子世帯の2グループに分けて作業を行っています。11月は雨の影響で現場進捗も遅れがちでしたが一挙に挽回できそうです。
2003/12/12          床用断熱材の施工
根太の間にスタイロホームの断熱材を嵌め込んでいきます。大工さんも手慣れているもんで早い、実に早いのです!琉球ダタミとの取り合いがあり、しばし打合せ。・・・内装工事に入る前に各部分での詳細打合せを行うことになりました。図面枚数が多いので大工さんも見るのが大変だとか。S現場監督さんしっかり頼みますよ!
2003/12/12             2階荒床
2階は荒床が張り終わっています。次に天井野縁を施工予定。各個室はロフト付となっているので、屋根勾配を利用した勾配天井です。天井換気口の取り付け位置を確認しなければなりません。・・・電気配線が急ピッチで進んでいます。照明器具・コンセントの取り付け位置を打合せ確認しました。エアコンの隠蔽配管がもうすぐ始まるので、機種選定をクライアントさんと打合せしました。
2003/12/12          コート上のブリッジ
親世帯と子世帯を結ぶ外部ブリッジです。コート上部を通って繋がります。住宅でブリッジ(橋)があるのは珍しいですよね。2世帯住宅なので可能になりました。・・・知合いのT君はこのブリッジが大変気に入ってしまって、いいなぁ・・を連発していました。確かに、この住宅は外部・内部合わせてブリッジが3本あるんです。完成が楽しみです。
2003/12/19          造作工事打ち合わせ
外壁は通気工法を採用しているので内部結露はありません。アルミサッシも一部を除いて取り付けが完了しました。木工事は建具枠とアルミサッシの額縁を加工します。・・・建具枠は特殊な納まりを必要とするので後日詳細打合せをすることに。エアコンの機種をクライアントさんに確認して頂き、配管を進めました。
2003/12/24         アルミサッシ取付け完了
コートに面する開口部です。アルミサッシにガラスが入り、外回りの外壁下地まで完了しました。ここはウッドデッキが張られ憩いの場になる予定です。前面道路から直接見えないので、家族のプライベートで楽しいスペースになります。バーベキュー、日光浴、子供の遊び場・・・
2003/12/24            茶の間吹抜
親世帯の茶の間です。一部が吹抜けになっていてハイサイドライトを通して採光と通風を確保しています。前面のコートと繋がり明るく開放的な空間です。床の一部が琉球ダタミ敷きになります。この茶の間にはホームシアターが設置されることになりました。110インチの大スクリーンで見る映像と音響は楽しみの一つです。
2003/12/24         はて、わかるかなぁ?
ここは、どこ?・・・何となくご理解できると思いますがロフトの床下地の根太組です。リビングの吹抜けを通して2階子供室のロフトを見上げているところです。ロフトは建築基準法上では天井高さや床面積等のさまざまな制約がありますが、上手に利用すると収納量が増やせるなどのメリットがあります。・・・本日は木工事がかなり進んできたので、枠廻りの打合せを入念に行いました。
2004/01/10      外壁ガルバリウム鋼板角波
ガルバリウム鋼板角波(ブラック)の施工が始まりました。ガルバリウム鋼板の素板はシルバーメタリックに輝く独特の細かなスパングル模様ですが、ここでは壁面ボリュームや建物形態を考慮してブラック塗装品を採用しています。ガルバリウム鋼板はすぐれた耐久性と耐熱性を備えていて、コストもリーズナブルで使いやすい素材です。
2004/01/10            ブリッジ
リビング吹抜に掛かるブリッジです。化粧根太と2本の化粧梁で構成しました。右隣にスティール階段が設けられます。・・・この階段は現在ディテールを検討中です。本日は、クライアント様にご出席頂き、キッチンの最終打合せを行いました。キッチンオプションと扉色の確認をして頂き発注。
2004/01/19      コートのガルバリウム鋼板
コートに面するガルバリウム鋼板角波張りが完了しました。ここは1階をラムダサイディング、2階をガルバ鋼板で仕上げます。ブラックのガルバもなかなかいいもんですね。アルミサッシのアルマイトシルバーがアクセントとなっています。・・・ブラックサッシでは全体がもっと暗く沈んだイメージになります。やはりアルミサッシの色は重要ですね。
2004/01/19       ラムダサイディング工事開始
リビング前面のコート目隠しにラムダサイディングを使用しています。ラムダは押出し成形中空セメント板で唯一無塗装が可能な外壁サイディング材です。一見コンクリート打放し仕上げに近い表情を持っているので、シンプルながら重厚感があります。中空構造なので断熱性能にも優れていて、都市型住宅のメタファー的素材です。
2004/01/19          造作家具搬入
造作家具の搬入が始まりました。キッチンキャビネットをセッティングしたところです。アルミアングルとツインカーボで製作したキャビネットはイメージ通りです。・・・いつも製作依頼している家具屋さんなので全く不安はありませんでした。設計者のイメージを正確に把握することのできる職人さんです。・・・最近ではこのように自分自身で熟考できる職人さんは少なくなりましたね。非常に残念です・・
2004/01/28            内装下地
2階主寝室の内装下地がほぼ完了したところです。天井は米松化粧根太と針葉樹合板で構成しました。内壁はボード下地にAEP塗りです。吹抜け部分に足場があるので全体のイメージがわかりにくいのが残念です。吹抜けに面する開口部にはツインカーボ製の建具が入ります。この建具も職人さん手作りのオーダー品です。
2004/01/28          パイン縁甲板
ロフト天井はパイン縁甲板を張りました。杉材に比べて品質の揃った製品が安価で入ることと、米松の化粧梁と相性がよいことが選択した理由です。家具仕上げに使用するワトコオイルを塗ると、しっとりとした艶がでてきます。仕上げ工事に間もなく入ります・・・色彩計画を急がないといけませんね!S現場監督さんもうしばらくお待ち下さいね。
2004/02/07          外壁完成間近
ガルバリウム鋼板とラムダサイディングのコラボレーションです。親世帯・子世帯を結ぶ外部ブリッジが中央に見えます。本日は偶然にもクライアントさんとお会いすることができました。スティール階段と玄関廻りの詳細図のご説明をしました。玄関廻りはタイル張りをある仕上げ材に変更。親世帯の玄関庇も変更することに。
2004/02/07          ボード下地処理
ボードのジョイント部をパテで処理しています。仕上げ材の施工も重要ですが、この下地処理はそれ以上に重要かもしれません。パテ処理を充分に行うことは仕上工事の成功に結びつきます。S現場監督さんとスティール階段・手摺の打合せを行いました。玄関廻りのイメージを説明し、色彩計画の概要を伝えました。
2004/02/07           親世帯階段
親世帯玄関正面の階段です。タテ格子に段板を差し込んで階段を構成しました。玄関の奥行きと拡がりが出てきます。この階段はササラ桁がなくて段板木口を化粧で見せるため技術的に難しく、大工さんも「・・なんだか難しいでんなぁ・・・」と必死です。・・・でも、なかなか見事に完成しました。大工工事ももう僅か、最後までガンバッテ下さいね!!
2004/02/18          外部ブリッジの色
外部ブリッジ仕上げは杉板キシラデコール塗りですがどんな色が良いのか?つい先日までブラックにしようと思っていましたが、杉板の状態を確認していたら木目が大変綺麗なので、この木目を生かすような色に変更しました。・・・さて何色?クライアントさんと相談して決定します。
2004/02/18           和室壁下地
リビング隣の和室です。天井はパイン縁甲板を張り、壁は和紙貼り床は琉球ダタミで仕上げます。吊押入の襖紙は銀揉み紙と民芸紙でデザインします。・・・どなたかおっしゃっていましたが住宅用襖紙は松や富士山などの絵柄じゃないと落ち着かない?!・・・はて、天守閣でも想像していたんでしょうか?
2004/02/18          浴室タイル下地
浴室は在来工法のタイル張りです。モルタル下地にタイルを張りますが、これが手間がかかるんです。壁にザラ板・メタルラスを張り、モルタル下塗りして乾燥させてからタイル仕上げとなります。目玉のような丸い窓は船舶窓です。アルミ鋳物製で強化ガラスが嵌め込まれ耐水性能に優れています。
2004/02/21           外壁完成(1)
外壁が完成しました。テラスのアルミパンチングメタルの取付けが残っていますがほぼ完了です。本日、クライアントさんと色彩計画の最終打合せを行いました。内装下地が完了したところで現場に立会って頂き、仕上材の色見本を眺めながら全体の色彩について決定します。光の入り方によって色も微妙に異なります。
2004/02/21           外壁完成(2)
奥に見えるのが親世帯の玄関です。ピロティーをくぐり路地状の空間を進みます。・・・ところで、工事状況をリアルタイムに確認したい場合に良いものがありますよね。そう、写真付携帯TELです。現場監督さんにディテールの確認や工事進捗など必要な時に撮影して送ってもらいます。ジムショですぐに指示が出せるので大変役立ってます。
2004/02/28          内装仕上げ(1)
天井と壁のAEP塗りがどこまで進んでいるのか気になって現場に来てしまいました。・・・土曜日ということもあってか佐野アウトレット・イオンあたりで混雑してました。AEP塗りとビニールクロスではコスト的にはほとんど同じくらいなので、額縁や扉枠をOP仕上げの場合にはこちらをお薦めしています。
2004/02/28          内装仕上げ(2)
リビングから2階子供室を見上げたところです。小窓にはツインカーボ製扉が入りブリッジにはスティール手摺が付きます。白い壁と木肌の構成。階段上部に設けたトップライトの光は予想通りの明るさで大変印象的です。・・・よく装飾出窓を壁面にぼこぼこ取付ける方がいらっしゃいますが、トップライトを設けた方がよほど効果的ですよね。
2004/02/28     コートのウッドデッキとブリッジ
コートの足場が外れました。ウッドデッキ張りが完了し塗装の作業中です。足場を外してみるとコートの広さと明るさは充分なように思いました。白・黒・木肌のシックな組み合わせで大変落ち着く空間となっています。・・・本日はクライアントさんと偶然お会いすることができて、またまたいろいろなご相談をさせて頂きました。キッチン廻りの色彩についても最終決定させて頂きました。
2004/02/28        コートのウッドデッキ
親世帯の茶の間からコートを見ています。茶の間が全面ガラス張りになっているので、茶の間を拡張したような開放的な空間です。・・・クライアントさんがこのスペースをどのように利用されるのか楽しみにしています。四季それぞれの楽しみ方があるので、それぞれの季節感を満喫して頂けたらと思っています。・・・あっ、そうでした!テーブルのデザインを考えなくては!既製品ではロングロングなテーブルが見つからないもんで・・・
2004/03/07            足場解体
足場が解体され外観がすっきり現れました。本日は日曜日で作業は行っていません。昨日S現場監督さんと打合せの予定でしたが、ワタシの都合が悪くなって急きょ延期になりました。・・・そして、クライアントさんもいらっしゃることになってインテリアのカーテン・ブラインド・テーブル・ソファーなどのアドバイス兼打合せを行いました。
2004/03/07          スクリーン取付け
2階テラス廻りにアルミパンチングメタルのスクリーンが取付け完了です。パンチング穴の大きさとピッチ幅を決定するのに数日かかりましたがほぼイメージに近い仕上がりです。内部が見えそうで見えないスクリーン。光を反射して鈍く光ります。パンチング穴の大きさピッチはいろいろありますが、ほんの数ミリの違いで表情ががらりと変わるので選択が難しいのです。
2004/03/07            照明点灯
おやっ、・・・照明が点灯されました。写真はコートから子世帯を見ています。内部の建具がまだ完了していませんが照明が入るといよいよ完成かなぁ〜と思います。・・・ところで、住宅用の照明器具は大きいの何のって、まるでUFOみたいですね。ドーンと吊るされて、その存在の大きさでどうも空間をダメにしています。・・・というわけで、ワタシの事務所ではほとんど店舗用or事務所用のシンプルで品の良い照明器具を使用しています。
2004/03/13            アプローチ
親世帯のアプローチも板塀が取り付けられ、コンクリート平板・割栗が敷きこまれ完成が近づきました。子世帯のピロティーをくぐり抜けると左手にウッドデッキ張りのコートが現れます。親世帯と子世帯を繋げるコミュニティーコートです。また、奥行きを感じさせるアプローチは路地空間の楽しさを味わえるかもしれません。
2004/03/17           外部ブリッジ
コート上部を取り囲むバルコニーのスティール製手摺と杉板ブリッジです。外壁のガルバ鋼板と手摺のレッド・杉板の木目がコラボレーションを形成しています。外壁でほどよく囲われたこの領域は落ち着いた雰囲気となっており、光や風を心地よく感じられる空間です。
2004/03/17          親世帯茶の間
吹き抜けとタタミスペースを設けた茶の間です。床フローリングとコートのデッキ材が連続することで空間が広く感じられます。タタミスペースとフローリングにまたがる大テーブルが置かれる予定です。テーブルは無垢材の天板も良いのですが、日射が強いと割れや反りが生じやすくなるため充分に検討する必要があります。
2004/03/17       リビングからコートを見る
リビング壁の一部を切り取ってコートの床と連続させています。スティールトラス階段と透明な開口部を重ねることで不思議なイリュージョンが生まれます。ロフト手摺や梯子などの備品取付けがこれからということになっていますが、本日からクリーニングが入っています。それから・・・カーテン・ブラインドの選定に入っています。この選定も空間をまとめるのに重要なファクターなのでクライアントさんと相談の上決定します。
2004/03/17          ブリッジ手摺
2階ブリッジのスティール手摺です。上部からトップライトのやわらかい光が落ちてきます。・・・もうわずかで完成です。引渡し日も決まり、いよいよカウントダウンの始まりです。この段階になると見学者が多くなります。20(土)・21(日)にクライアントさんのご好意でオープンハウスを開催します。・・・追って、その時の様子などをUPしたいと思っています。竣工写真もそろそろ準備しようと思っているんですが、このところ雨天が多くて・・・撮影できません。でも、来週には撮影したいなぁ!
2004/03/23         竣工写真の撮影
本日は行政の完了検査がありました。ついでに竣工写真を撮影することに・・・。引渡し日と引越しがすでに決まっているので、それまでに撮影してしまおうと思っているんですが・・どうも今週は天気が悪い。とりあえず、内部だけ撮影することに。外観とコート廻りはスカッーとした晴天にお邪魔して撮影することにしました?・・・竣工写真は外観撮影終了後にUPしますのでお楽しみに!
             
                    



一級建築士事務所  島田博一建築設計室
copylight @2002 shimada hirokazu architect & associates all right reserved.